はじめてのARCNET

1.特徴
ARCNETとはトークンパッシングプロトコルからなる、一定時間内に通信する権利が保証されたリアルタイムネットワークのことを言います。
一つのARCNET端末はローカルネットワーク内でユニークなノードIDという1-255のアドレスを持っています。そのノード間でトークンというパケットをまわし、そのトークンを保有しているノードが通信する権利を持ちます。
通信する権利を持つノードは、一定時間内にトークンを次のノードへ渡します。
この処理により、前述の一定時間内の通信を保証しています。
また、ARCNETではデータの送受信がネットワークレベルで保証されています。
(但し、ブロードキャストは保証されておらず、3連送する等の対処が必要になります)
以上、2点が現在LANのデファクトスタンダードであるETHERNETと大きく異なる点です。

2.構成
以下はARCNETを構成する要素やその仕様です。
・ケーブル
 RJ-11、BNC、光ケーブルなど
・速度
 156.25Kbps-10Mbps
・トランスミッタ
 HYC4000、HYC2000、HYC9088、RS-485、TTLなど
・ET値(ARCNET再構築時間)
 ET00-ET11

ARCNET網内では原則として上記全てが同一でなければなりませんが、当社の「アークdeアーク」など、ARCNETハブを使用することにより、異なるARCNET網間を接続することもできます。(速度、ET値を除く)

2009/10/05

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