ISDN疑似交換機(第3電電64)にDSU内蔵は「うそ」です

当社ではよく、「第3電電64(I64-2S)」を販売するときに、「第3電電64にはDSUが内蔵されているので、第3電電64に接続するターミナルアダプタは、DSUが内蔵されていないものを接続してください」と説明しますが、実はこれ「第3電電64にはDSUが内蔵されている」と言う部分が「うそ」です。

以下に簡単にISDNの接続図を書きます。

 +----+      +-----+      +-----+      +-----+      +----+  
 | TA |---(S)| DSU |(U)---| NTT |---(U)| DSU |(S)---| TA |
 +----+ +-----+ +-----+ +-----+ +----+
  |<------------第3電電64------------>|

DSUの両側にはS/T点(S)とU点(U)があります。DSUを簡単に説明してしまうと、このS/T点とU点の変換装置です。

そこで第3電電64はわざわざDSUを内蔵せずに、実は内部でS/T点同士を直結しているのです。(DSUを内蔵してもS/T点->U点->S/T点と、結局は元に戻してしまうからです)

しかしターミナルアダプタから見るとS/T点接続なので、いかにも第3電電64にはDSUが内蔵されているかのように見えるので、この辺の説明を省いてDSUが内蔵されていますと説明しています。

たまに、どうしてもU点で接続したいので、第3電電64に内蔵されているDSUをバイパスしてもらえませんかと言われるお客様にだけ、この辺のことを説明しています。

2009/10/20