デジタル出力について

1.概要
CPUなどから出力される信号の一つで、0/1(ON/OFF)の2値にて外部を制御するための電気信号のことを言います。主に表示器制御などを行う際に使用されることが多く、出力仕様についても接点仕様と有電圧仕様があります。

2.出力仕様
デジタル出力仕様について下記に記載します。
・接点仕様
スイッチのようにON/OFFで制御する信号のことを言います。ターゲット機器の内部回路電圧をON/OFFするための信号となるため各種リレーやトランジスタを使用した回路構成が多くなっています。接点使用の場合はターゲット側の内部電源でON/OFF制御を行うためシステム構成をする際の制限が少ないのが特長です。
・有電圧仕様
DC5V~DC48VもしくはAC100Vなどの電圧レベルで制御する信号のことを言います。実際にはDC5V~DC24Vの出力を使用することが多いです。有電圧仕様の場合はお互いの回路電圧や耐電圧などを考慮する必要があるため、システム構成をする際の制限が多くなります。

3.回路保護 
入出力回路は機器同士の接続が必須となるため、互いに外部からのノイズや誤配線などから内部回路を保護する必要があります。一般的にはフォトカプラや各種リレーなどを使用することで内部回路を1次と2次に分離することで、外部からの影響を防ぐようにしています。

4.メカニカルリレー出力の注意点
出力回路に使用されるリレーにはメカニカルリレーとMOSリレーがあります。メカニカルリレーを使用する場合には常時ON制御をする際に注意が必要です。メカニカルリレーに流れる電流値にもよりますが、常時ON状態を続けると接点部分が融着してOFF状態にならない症状が発生する場合があります。メカニカルリレーを使用する場合には定期的にOFF状態となる構造を考えると出力制御異常のトラブルが少なくなります。

2018/01/16